木塵の機会(SWOT分析)


SWOT分析の続きです。


今日はその3つ目、機会(0PPORTUNITY:外部環境(自分でコントロールできないこと))です。

木塵を囲む環境や社会情勢で影響のある事を抽出しました。


皆様からみて抜けている要素があればコメントいただけると助かります。僕から見えていないものもたくさんあるはずです。




外部環境

機会 OPPORTUNITY

  • 白馬村の観光業

約100年前に白馬村にスキーが伝来した。

スキー旅行で全国から旅行者が来るようになり、宿泊所を求めた。地元の民家が空いている部屋を貸す民宿が発祥した。やがて仕事として移り住む人が増え、ペンションブームとなる。冬の遊びにに多様性の無かった70~80年代「私をスキーに連れって(邦画87年)」と共にスキーバブルと呼ばれるブームとなる。冬の遊びの多様化と共に失速。98年の長野オリンピックで選手団、応援団の受け入れのため各宿はリピーターを断りスキーブームの止めを刺すこととなった。

0年代インバウンド誘致に力を入れ少しずつ冬季の活気を取り戻していった。グリーンシーズンのスキー場の利用方法(索道を利用した登山、高山植物観察、マウンテンバイク、山頂カフェ)やネイチャーアクティビティで年間を通しての誘客をしている。コロナ禍によりインバウンド需要は消滅。

年間を通して悪天候に弱い。冬季はスキー場の景色がなくなり滑走が危険になる。リフトが暴風で止まってしまうこともある。グリーンシーズンは目的が「景色や自然を楽しむこと」が中心となるが、雨天や曇天で魅力は大きく削がれてしまうこととなる。

雨の日に紹介できる目的地が極端に少ない。

  • 旅行とリピーター

地域なしに観光はなし

旅行先での「手触り」「感触」はその旅行の「地域の感想、思い出」に直結する。宿のオーナーの受け答えが気に入らなかった、料理がまずかった、タクシーの運転手の態度が悪かった、天気が終始悪かったなど全て「白馬村は楽しく無かった」となってしまう。それは次の旅行で「また白馬に行こう、次は良いことがあるかもしれない」とはならない「白馬以外の場所に行こう」である。

  • コロナ禍

学校の部活合宿は担当者の代替わりが早いので来てもらった時に次の担当者と連絡ができるようにしたり、次の年の予約を取り付けたりする。しかし、3年間来ていなともう誰も木塵を知らない。今後選択肢にも上がらない可能性もある。

学校のスポーツ合宿に対する規制は厳しい。社会全体がアフターコロナとなってから遅れて通常対応となるだろう。

冬季を中心に受け入れていたインバウンドは2020以降、無くなっている。

  • クラウドファンディング

クラウドファンディングに挑戦中。

施設利用料金の無料会員券、宿泊割引会員券などをリターンとしている。

バーチャロフセンターを建てること、そこに付加価値としての追加料金を払ってもいいという賛同を得ていることと考えられる。

  • バーチャロン

約30年の歴史ある電脳戦機バーチャロン(詳細は別途)が2022年の今、最も流行っていると言っても過言では無い状況。

2016年9月木塵でバーチャロン世界大会VO林間学校が開催される。その後毎年開催されるが2020年以降コロナ禍で中止。

2018年2月とある魔術の電脳戦機(新作バーチャロン)発売。その後、マスターピース(PS4)の発売とオンラインコミュニティの多発形成。コロナ禍のオンライン文化の発達で広がりはさらに加速された。

株式会社タニタの社長がチャロナー(バーチャロンプレイヤー)でツインスティックの開発と発売をする。開発時にクラウドファンディングに挑戦し合計1億3500万円を集める。タニタ主催のタニタカップ(オンライン大会)を2年連続で開催している。木塵も協賛。他にもさまざまなアイデアと独自のルールでユーザーによるオンライン大会が開催されている。

Vtuber(バーチャルユーチューバー)によるゲームプレイストリーム配信の採用。youtubeでは毎日配信やプレイ動画が上がり、プレイヤーマッチ部屋(PS4)の募集が盛んである。

業務用バーチャロンの筐体が全種類揃っているのは木塵だけ。本物に触れることのできる場所としてチャロナーの中では聖地となっている。プレイヤーマッチの顔を見たことがないが毎日オンライン対戦で遊んでいる部屋のオフ会(オフラインで実際会う)が木塵で行われ、リアルの交流が広がっている。

  • チャロナー

ゲームが好きでバーチャロンのためにゲーセンに通っていた人なので性別、職業、世代は多様である。マスターピースの発売とSNSの発達により交流は活性化されて、業務用パーチャロンを知らない新しい世代の流入と広がりを見せている。

バーチャロンがきっかけで木塵、白馬村を訪れる人も多い。スキーやスノーボードをする人は冬季にも再来したり、登山趣味や北アルプスの景色に魅せられてバーチャロン以外の目的で再来したりすることもある。「長野旅行に来たのでせっかくだから木塵に宿泊することにした」という選ばれ方もしている。

  • YouTube(などの動画配信サイト)

コロナ禍での外出自粛を機にYouTube登録者(配信者、視聴者)が増加。2020年以降国内利用者は飛躍的に増加。ハウツー動画などの知識を得るものが人気で生活の中での利用が定着した。

ゲームの配信やプレイ動画のアップロードも増えている。実況プレイ、人気プレイヤーも生まれ、ゲームの新しい楽しみ方となっている。

ユーチューバーは職業や趣味として社会認識されている。

  • Vtuber(バーチャルユーチューバー)

CGキャラクターをアバターとして動画投稿、生放送をする配信者。技術環境の発展により誰でも始めやすくなった。コロナ禍以降急増している。「推し」が居たり配信を観ることも趣味として確立している。タレント事務所もありアイドルとしての活動も存在する。

「いつメン」人気の大小はあるが、推しの配信はいつも観に行くメンバー(オーディエンス)。このオーディエンス同士のコミュニティも発生しつつある。大人気すぎない中程度のVtuberといつメン同士のコミュニティのつながりが最も強く楽しそうに感じられる。

仮想空間(バーチャル)での大きな文化の1つとして醸成している。

バーチャロンを採択しプレイするVtuberも数多くいて、周知と新規参入の波及効果がある。

誰でも簡単に始められるようになったカウンターとしてやめてしまう事例も多い。数が増えることでオーディエンスの分散と人気格差が出ることとなる。活動自体を楽しむ目的でない場合、再生回数、報酬などが見合わない状態で持続させるのは大変である。

  • ゲームセンター(ゲーセン)

まだインターネットも一般的な普及がされていない90年代、ビデオゲームの全盛期だった頃にバーチャロンは最新のゲームとして登場した。ゲーセンは最新のゲームで遊ぶことと共にゲーセンごとのコミュニティが存在した。そしてギャラリー(オーディエンス)の存在も特異であった。

10年代最新のゲームは家庭用が中心となり、ビデオゲームに取って代わってプリクラ、UFOキャッチャーが店舗の面積を占めるようになった。ゲーセンは衰弱し多くの店舗が閉店となっていった。→店舗常連の解体

20年代アフターコロナとなる最近ゲーセンの売上は史上最高となっているようである。仮想空間の発達はしても人は本物に触れることと感じることを求める。

木塵には業務用バーチャロンの本物の筐体があり健全な稼働状態を保っている。そこで遊べることに価値がある。昔の仲間と共通の話題とゲームで楽しめる空間がある。店舗や地域ごとのコミュニティを復活させる役割がある。例えば東京と大阪の別のコミュニティが白馬で合う交流の場となる。

  • eスポーツ

ビデオゲームをスポーツ競技として捉えようとするときの呼び名。世界中でさまざまな大会が開かれて盛り上がっている。ゲーム自体が人類の生活の一部となってきている現在では、どんどん市場規模も拡大中である。日本では認知度の低さ、法律と賞金の問題などを抱え市場が伸び悩んでいる。賞金や利権争い、人気プレイヤーに注目が絞られている。それは市場においてピラミッドの頂点部分の入れ替えでしかない。

「プロ野球球場を楽しんでいる大多数は選手ではない。」

eスポーツという言葉ができる前からバーチャロンはゲーセンにおいて誰が一番上手いか?という競技となっていた。人と人が会い、プレイヤーもギャラリーも楽しんでいた。

現在、eスポーツを盛り上げていく中でオーディエンスへの視点が欠落している。快適に観戦を楽しめる環境づくりがオーディエンスを育て、裾野を広げ、プレイヤーをさらに盛り上げる。

  • プラモ

日本のプラモデルは世界最高峰の品質と商品ラインナップ。隣県の静岡県に主要なメーカーが集中し、プラモデルの世界中心地とされている。

田宮のMMシリーズの時にファンは急増した。現在45~60歳が世代。

バンダイのガンプラブームでさらに趣味として裾を広げた。ガンプラは今でも原作の展開と新作が発売され続けてファンを増やしている。世代を超えて、趣味として存在している。

0年代後半、不況とテレビゲーム趣味に押されプラモデル市場が最も冷え込んだ。アニメガールズ&パンツアーの放送によって「不動在庫」と呼ばれた日本中の戦車プラモデルの棚が空となった。MMシリーズ直撃世代の出戻り趣味とその子供世代の趣味、コロナ禍による巣ごもり需要によって現在プラモデル市場は史上最高の売り上げとなっている。

プラモデル趣味は、最も楽しいところが作っている途中経過だが他の人が目にするのは完成品が多い。「楽しんでいるところを見てもらうことは楽しい、人の楽しんできるところを見るのも楽しい」のコンセプトで木塵では2009年より「プラモデルつくろう」という宿泊企画を開催した。その後、工作室(プラモデル用コワーキングスペース)が日本各地に出来てプラモデルブームの底支えをしている。1人作業を中心とした趣味であるプラモデルは家族の事情(結婚した、子供ができた、家族の理解がないなど)や家の事情(作業場がない、塗装ができない、悪臭の問題など)で楽しめる状況づくりが壁の1つとなる。購入するが作らない「積んどくモデラー」も多い。

SNSの発達が途中経過を見てもらえることにつながりブームに影響を与えている。さらに完成品の写真も多くの人に見てもらえる機会が増えた。プラモデルの写真撮影自体も綺麗に撮るためのコツや道具、スタジオ環境が求められている。模型雑誌では撮影についての特集が組まれるほどユーザーの興味は高まっている。

  • スキー客

昔は冬季の家族旅行として、今はスキー趣味の個人旅行が増えている(趣味の多様化)。

白馬村のインバウンドはオーストラリアの夏休み旅行、アジアの団体旅行が多い。木塵はアメリカ、ヨーロッパ、アジア、東南アジア、オーストラリア、中東、アフリカなど世界中の個人旅行と家族旅行が中心。インバウンドリピーターも増加している。インバウンドは平日と休日は関係なく長期滞在が多い。

例えば家族の中で父親がスキー趣味で家族旅行を行なっている場合、吹雪などの天候不良のとき母親と子供はスキー場に行きたくないので「どこか遊べる場所はないか?」「宿に滞在させてくれ」という要望がある。

  • 自転車

白馬村や安曇野では大会(センチュリーライドなど)が開催される。白沢洞門、小熊山、仁科三湖、大出公園、姫川源流など絶景を伴う人気のコースがある。木塵はその中心にありアクセスが容易。繁華街にないので交通量も少なく安全にスタートとゴールができる。白馬村自体主要道路以外は交通量が少ないのでどのコースも安全に楽しめる。

岩岳スキー場を中心にマウンテンバイクの楽しめるコースもある。グリーンシーズンの索道の利用方法として活かされている。

  • 木塵マラソン

体育の日の連休に毎年行われる木塵収穫祭のイベントの一部。青木湖と中綱湖の湖畔を周る木塵主催のマラソン大会。宿泊客だけのイベントだが「一般参加したい」と声をかけられる。小さな秋のスポーツイベントとして育てることも可能だと考えられる。需要がある。

  • キャンプ

アニメゆるキャンΔのヒットで近年キャンプが人気を博している。コロナ禍になり屋外趣味、開放感のニーズが白馬の自然資源とマッチし村内のキャンプ場は連日満員となっている。白馬村の道の駅、アウトドア関連施設が過去最高売り上げを達成している。

グランピング(グラマラスキャンピング)という高級志向のキャンプも生まれている。

トイレや水場の渋滞、キャンプサイトの隣接問題(混んでいて近い。キャンプ利用者のマナー問題。荷物やペグの位置など)も発生している。グランピングほどではないが、もっと快適にゆったりとした時間の楽しめる中級の付加価値のあるキャンプ場の需要も求められている。キャンプ需要の多様化を感じている。

  • コスプレ

コスチュームプレイの趣味はどんどん一般化している。これもSNSの利用が表現の場を増やし、相乗効果を促している。「その着せ替え人形は恋をする」のヒットでさらに拍車をかけた。プレイヤー、撮影、服飾、小物造形と趣味の細分化がされ関係需要と人口が広がっている。

コスプレ趣味において撮影は1つの着地点として重要である。ロケハン(ロケーションハンティング)も大切な要素とされ、撮影の背景はコスプレの一部と考えられる。関係者が増えればロケハン撮影は移動方法、背景となる場所(またはスタジオ)選びと撮影機材の運搬、着替え場所の確保など準備も大変である。

木塵のインテリアデザインは非日常の幅広いコンセプトで作られている。コスプレ撮影背景として良いという評価をいただいている。撮影後は打ち上げから宿泊のオフ会として対応が可能。

  • ワーケーション リモートワーク

白馬村はインバウンド観光スタイルに合わせてWi-Fiの整備などが進んでいる。コロナ禍による全国的なテレワークの普及によりリモートワーカーのワーケーション先として選ばれている。

長野県は「信州リゾートテレワーク」として白馬村と共に推進している。

木塵は景色のいい方角と場所に大窓を設置した部屋、パブリックスペースがある。2020年に設置したベランダも景色が良く快適なリモートワークの場所として人気がある。

  • アフターコロナ ウィズコロナ

コロナ禍は社会を仮想(バーチャル)方向へ傾けた。人が集まること、会うこと、何かを見ること、感じることのほとんどを「オンライン〇〇」「バーチャル〇〇」として無駄を省き快適に短時間で可能にした。これは技術進化ではあるが、本物の価値をさらに高めることとなる。

白馬の山をみて「わあ綺麗!CG(コンピューターグラフィックス)みたい!」との感想を修学旅行生から聞いたことがある。

アフターコロナ時代では、人と実際に会うこと、コミュニティが集まること、本物を見ること、本物に触れること、味わい、触れ、感じることが価値を持つと考えている。白馬村にはその本物の自然環境資源が豊富にある。

2022-23冬シーズンよりインバウンド需要も戻り始める。今までインバウンドのお客さんとコミュニケーションをとっていて世界の雪の事情と白馬村の特徴を知る機会となった。世界中でここまで良い降雪環境条件を持つスキーリゾートは無いのだという。これらを売りにインバウンド需要を広めていきたい。

仲の良くなったインバウンドのお客さんや家族にそれぞれの国に呼ばれることがある、国際交流の機会である。異文化を知ることで白馬村の地域の良さを再認識し誘客や接客に活かしたい。


以上。

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